歴史ある球場だった藤井寺球場　近鉄バッファローズファンが集う店だったバグース　清水屋　日生球場

大阪府藤井寺市は古市古墳群の広がる歴史散策には最適な町だが

近鉄南大阪線　藤井寺駅前の昭和レトロな商店街は大きいがシャッター通りが並ぶ　大阪府藤井寺市

昭和40～50年代生まれにとって藤井寺と言えば

やはりかつてあった近鉄バファローズを思い出すだろう　

そう藤井寺の名を全国に広めたプロ野球球団の

近鉄バッファローズ

そして藤井寺駅前南口から５分の住宅街に

近鉄バッファローズの本拠地の藤井寺球場があった

藤井寺球場はてっきり昭和25年、

1950年に近鉄パールズとして

球団が発足してから出来た球場だと思っていたが

そのかなり前の昭和3年、1928年5月に完成した球場で、

関西では甲子園球場に次いで歴史も古い球場で

当時は観客席も少なく地方球場だったようだが

昭和49年に敷地面積

約4万平方メートル、収容人数、内野が2万2000人

外野が1万人、観客席総数3万2千人の球場に生まれ変わった

だが住宅街にある為か地域住民の反対などもあって

長い間照明設備が無かったので、

せっかく近鉄バッファローズが優勝しても

本拠地の藤井寺球場で日本シリーズが出来ず

大阪球場を間借りし

ナイターは準本拠地の大阪市中央区森之宮のここも今は無き

日本生命球場でしか出来なかった

ありし日の日本生命球場、日生球場と呼ばれた

自分は藤井寺球場は行った事は無いが

大阪市の森の宮にあるという便利さから日生球場は

当時は高校野球の地方大会があったのでよく見に行った

昭和25年の建設なので設備は古く、

元近鉄バファローズの金村義明選手がよく言ってたように

確かに汚かったようだ

1980年代はパ・リーグはセ・リーグに比べマイナーで

人気が無く日生球場は2万5千人の観客収容規模の

小さな球場だったがそれでもガラガラで

数える程しか客が居なかったのをテレビで良く見た

が、ようやく昭和59年、1984年に待望の照明設備が出来、

翌1985年には外野が変えられ、正面ゲートすぐのホールには

選手達の写真パネルが飾られ、観戦するファンの気分を高めた

待望のナイター設備から5年後の平成元年、1989年に優勝し

東京読売ジャイアンツと劇的な日本シリーズを繰り広げた

結果は3連勝の後の4連敗と残念な物だったが

その後のパ・リーグ人気を高めて行った

1997年に大阪ドーム完成と共に本拠地はそちらへ移ってしまった

2001年にいてまえ打線として盛り上がって優勝した近鉄も

経営難により1度も日本一になる事無く

2004年にオリックス・ブレーブスに吸収合併され

2006年に藤井寺球場も取り壊され約77年の歴史に幕を閉じた

現在は学校やマンションになり静かな建物に変わり

段々当時を知る人も少なくなってしまったが

当時はバッファローズファンが集う店として

味処　清水屋や

バグースはライブスペース・バーで

ステージで観客が一体となって応援が楽しめた

この時のファン達は近鉄バッファローズ球団が消えても

いつまでもあの熱い思いを忘れないか

 

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